旅記録とグチしか書いてない気がするので、ちゃんと仕事してますアピール、します。
現在わたしがこの町で行っている仕事は、とにかくゴミの分別の習慣をつける(当たり前にする)こと、そして分別を通して減量を達成する(一応目標は現在回収量の3分の2に減らす)ことです。
今日は学校での分別プログラムのお話です。
まず朝礼で全校生徒に「明日から分別してなかったら回収しないからね!」とお知らせをして、次の日、分別できてなかったら本当に回収しません!ゴミ捨て場が溢れても、ちゃんと分別するまで回収しません。(ここで有言実行する本気の姿勢を見せれば、だいたい危機感をもってくれます。)
まずは分別できるようにごみ捨て場をリデザイン。
 |
| ゴミ捨て場にて。ポリティンプラスチックと書いてる子供たち |
有機ゴミ、プラスチック類、紙類、の3つに分けれるようにしました。(その他のゴミは随時袋に入れて別の日に回収)
口頭で指導するだけだと絶対に行動にうつさないので、私も朝6時半からゴミ捨て場に立って子供たちに直接指導。この国の学校は7時半から朝礼、7:45から授業が始まります。終わるのも1時半と早いのですが、朝から学校へサリーを着ていく私にはツラい…。
 |
| 各教室のゴミ箱を持ってくる子供たち。 |
この他にも、校内に落ち葉や除草用のコンポスト場を作り、無駄にゴミ箱を置いておくと分別を無視するため(特に先生なんですけどね)校内にあるゴミ箱を撤去しました。
この国ではランチシートと呼ばれる物がよくお弁当箱代わりに使われます。
使い方は…
 |
去年撮った市役所の食堂での食事風景。
スーパーの透明のポリ袋がシート状になったようなもので、50cm角くらいのサイズ |
真ん中に山盛りのごはん、そのまわりに数種類のカレーを置き、四方角を持ってくるっと巻いて、さいごに新聞紙に包んで出来上がり。ランチシートがない時代はバナナの葉っぱを使っていたそうで、今でも大家さんの奥さんはバナナの葉っぱ(庭にあるバナナの木の葉っぱを切って使用)を使っています。そのほうがおいしいんだそうです。
このランチシートがやっかい物なんです。
この国ではご飯を多め多めに持ってくる習慣があるので、基本ご飯を余らせるのですが、その余った残飯をランチシートに包んでポイっとゴミ箱へいれてしまいます。
分別回収では、残飯とランチシート、新聞紙を別々に分別してゴミを出さなくてはいけないのですが、それがなかなか定着しないのです。
なのでいっそうの事、ランチシートを禁止にしよう!と市役所ではランチシート禁止令をだしました。現在は
 |
| 写真のように持ってきたおかずをみんなでシェアするのが基本。 |
みんなお弁当箱を使っています。
全市で「分別回収と同時にポリティン、プラスチックの使用を減らそう」と言っているのに、自分たちが実行しなければ説得力がないですからね。
そして学校でも、ランチシートだけでなくプラスチック類の学校への持ち込みを禁止してもらっています。
 |
| 男女別れて一人ずつチェック。 |
毎朝、風紀委員が服装とバッグの中身をチェックします。
 |
| 風紀委員長(奥の男の子)は毎朝立ってる。とても好青年です。 |
この学校では開始初日、ランチシートでご飯を持ってきた子供たちが大勢いて、数百個のご飯が没収されたそうですが、現在はほぼ回収ナシだそう。
一連のゴミ減量プログラム、結果は一目瞭然で、毎日の回収量が半分以下になりました。こうやって結果が出ると嬉しいもので、担当の先生もさらにやる気になってくれて、次はリサイクルプログラムを始める予定です。
現在市内にある5校中4校で、”ランチシート禁止、校門でのチェック” を実施していていますが、3校では確実に成功している様子。ヨシヨシ、です。
この国では、常夏のうえに停電もよくあるので、日本ほど食料保存環境はよくないこともあってか、よくご飯を捨てます。先述したように、昼ご飯しかり、家でご飯を食べるときも大量にお皿にのせても全部食べず、食べ残して捨てます。残ったご飯も次の日に食べることはありません。全て捨てます。
米の品種改良で収穫量を10%増やすより、国民の食事に対する意識改革したほうがよっぽど効果的だと思うくらいです。
ランチシート禁止を始めるとき、子供たちに
「昔、私はごはんを一粒でもお茶碗に残したら「きれいに食べなさい」と親にも先生にも叱られ、「お米をつくったお百姓さん、ご飯を作ったお母さんも悲しくなる」と母に言われました。ご飯を作った人の気持ちを考えなさい。残ったごはんは家に持って帰りなさい。そしてお母さんに自分の食べれる量を知らせてご飯を残さないようにしなさい。」と話しました。
ランチシートを使うと、どれだけ食べてどれだけ残したか、母親はわかりません。結果必要以上のご飯を持たせます。
父兄会でも「必要以上のご飯を子供に持たせないで。少々足りなくても家に帰って食べればいい(1:30には終わるのです)」と協力をお願いしています。
環境の話だけではなく、こういった日本では(少なくともわたしにとっては)当たり前とされる人としての礼儀も、子供たちに少しずつ伝えています。数十年後、この子供たちの時代になって、彼らが指導する立場に立った時に、少しでも覚えていてくれればいいなぁ、と願っていますが、さて…どうかな。。