少し前に、ゴミ回収車ルートマップを作成していると書きました。(
人付き合い 参照)
わたしの住む街の一部地域では、有機ゴミを週2回、無機ゴミ(堆肥にならないゴミ)を月2回、別々の日に回収をしています。「分別回収を全市で始めよう!」とずっと提案していて肯定的な答えはくれるものの全く前に進まなかったので、このルートマップ作成依頼を機に、「いまルートマップ作っても、この後全市で分別回収始めたらまた作りなおさなきゃいけなくなるよ。この際分別回収を始めて分別回収後のルートマップを作ろう!」と提案しました。
このルートマップ作成は市長から直々に依頼された仕事なので、さっさとしないとまずいと同僚たちも思ったのか、とてもスムーズに話は進み、「そうだね、そうしよう!」といい返事。
ただ確認すると、どこを・どの回収車が・週に何回・回収しているのか、誰も把握していない。一応毎日運転手がどの道を回収したか報告するチェックシートがあるのですが、それもウソ半分の曖昧なもの。去年5〜6月にかけて回収車に乗って回収方法を見ていた私が一番わかってるくらいでした。
そこで毎日どの道をどの順番で回っているか再度一人ずつ個別に聞き、実際に回収車に乗って、ルート・曜日・回収量、を確認しました。
こっちのオフィサーたちはこういったフィールドワークを全くしません。よって現場で起こっている事を全く把握していません。ワーカーさんたちとも話をしないし、ワーカーさんたちも本当に困ったことしか話さない。これが問題なのです。
なので、問題となる場所の写真をとって、
「一緒に行こう!実際に見ないとわからないでしょ。相手に話すときわたしだけじゃきっと伝わらないからわたしと一緒に来て話をして」と半ば無理矢理に連れて行きます。そして実際に目でみて確認してもらいます。すると後の会議などで報告する時、自信を持って発言してくれるので、わたしとしてもラクなのです。
このような、「オフィサーは口頭で指示をするだけで全てワーカーが動く」という階級社会的絶対役割分担はなくならないのでしょうか…。途上国によく見られる光景なのかな。。
話は戻って…
ルートを確認すると、大通りでもないのに毎日回収する道があったり、週に2回しか回収しない道があったり、家があるのに全く行っていない道があったり…ぐちゃぐちゃ。。
分別回収を行っている地域で実施している「各家庭には有機ゴミは週2回、無機ゴミは月2回。大通りは有機/無機ゴミ 共に回収」を、他地域でも行うことを前提に、回収車3台が有機ゴミ、無機ゴミが混ざらないように回収できるルート&日にちを考えて作ったルートのたたき台をPHIに見せたところ、「この案いい!コレ使おう!!」と、たたき台が本案になってしまいました。たたき台といってもちゃんと実際に回収するワーカーさんたちの意見をもとに作り、現実的かどうか確認はしていたので、本案になっても問題はありませんでした。
それにしてもさらりと全市分別回収が始まることとなり、なんだかあっけにとらえました。それと同時に「時がくればちゃんと前に進むものだなぁ」と感じました。
だけどここからが大変。分別回収するといってもそれを市民に伝えなくてはいけません。
日本のように、"掲示板に貼る" "市民報に載せてポスティング" で告知終了となれば簡単なのですが、ここではそうはいきません。「見てない。知らなかった。サインしてない。」と平気で子供のように屁理屈を言ってくるので、全家庭を訪問し直接説明、最後にサインをもらわなくてはいけないのです。
日本の春や秋のような歩くのが気持ちいい季節だったらこの仕事も少し楽しくなるんですけどなんせ灼熱の太陽の下ではキツかったです。
まず開始日の決定から。まだリーフレットもなにもできてないのに、PHIが2週間後の日にちを言ったので、
「まだ何も用意できてないし告知もできてないでしょ。1000件以上回らないといけないんだよ。リーフレットにも開始日を印刷するし、絶対に日にちは一度決めたら変えられないからね!」
と、強くいいました。このPHI延期魔なので困る。そして3月1日開始と決定。
次に、回収案と回収日を知らせるリーフレットを作り始めました。
またここで思った以上に時間を取られました。
プリント会社に挿入文と大まかなコンテを作っていって、使いたい写真を渡しました。2日後プリント会社に行くと、さすがです。裏切らないです。コレでもかってくらいにさまざま色とフォントを使い、どこから持ってきたのかへんてこな写真が配置されてる。。。
とにかくセンスのかけらも感じないリーフレットが出来上がってきました。
失笑とため息とともに、担当の女子の隣に座ってフォトショ&センス講座開始。
しかし「私の感覚で作ると日本人好みになる。あくまでもここ仕様にしないと見てもらえない。つまりこの女子のセンスも受け入れないといけない」と気付き、絶対に譲れないポイント、"ライン、フォント、サイズはきちんと揃える" "極力無駄に色を使わず、必ず同じトーンにする" を何度も何度も伝えて直させました。
出来上がったものを市長に確認。そして校正は生き字引のおじいちゃんに。
そんなこんなをしているとあっという間に1週間が過ぎ、急いでプリントすれば1日でできるといっていたので次の日取りにいくと「まだ出来上がってないから明日もう1回来て」と。日本だったらまず遅れないし、「いやいや、遅れたのはあなたでしょ。バカですか。もってこい」が正解解答でしょう。そこを同僚は「わかった。明日絶対ね」と軽く言って返します。「遅れたのはあっちなんだから持ってきてもらおう。わたしたちの時間がもったいない」とわたしは主張しましたが、「いいじゃん。また来よう」と同僚。心が広い、と言いたいところだけれど、こんなことが日常茶飯事だから慣れてしまってるんだろうな。
結局次の日も出来上がってこず、3日かかってできてきたものは、乱丁・落丁・不良品の嵐…ってこの国のクオリティはサービスも含めていったいどうなっているのか…。
ひとまず出来上がったリーフレットを使って次の日からお知らせ行脚がスタートしました。
長くなったのでお知らせ行脚は②で。