2012年12月26日水曜日

はじめての葬式②


おばあちゃんが亡くなられて4日目、やっと葬式までたどり着きました。
この日は坊主から小僧まで十名程いらっしゃいました。



10人いたら読経の際にはさぞかし素敵なハモリが聞けるんだろうなぁと期待していたのに、なんと読むのはたった一人。あとはずっと口の前にあてたうちわを花魁のごとくパタパタしてるだけ。それも読経、意外に短いし。10人いるインパクトの割に内容が薄すぎて逆にビックリしました。
写真のように、最後を取り仕切るのは、地区のエラいさん。この人の話が坊主の説法よりも長かった…。結婚式の餞の言葉で要点なくダラダラとしゃべりすぎてゴールを失ったデキない上司のようでした。

ちゃんとした記憶ではないけれど、日本のお葬式って読経の時はお棺の全体ないし顔のところだけでも開けてなかったっけ?こちらでは終止クローズでした。
よって、日本のように出棺前に「家族との最後の時間」なんてものはありませんでした。

そして出棺。
日本と同じく男性が担ぎます。

この国では仏教の人は基本的に火葬するそうです。市営の火葬場もあります。
しかし今回は火葬は火葬でもちょっと方法が違います。

口に手を当てているのが亡くなったおばあちゃんの息子のおっちゃん。
ちょっと離れたところまでずっと担ぐ、そしてみんなはそれについてゆきます。

この日は天気がとってもよかったです。
着いた先には白い小屋が。
木で骨組みを作って白い布で覆っています。

親族でも何でもないただの男子たちが最後担ぎます。
大家さん、わたしたちといっしょに毎日この家に来ていたのに、全然姿を見ないとおもっていたら、どうやらこの小屋を作っていたそうです。お疲れさまでした。

お棺は小屋の周りを3周してからこの中に入れます。
中はキャンプファイヤーの焚火のように木が組まれていて、その中にお棺を入れました。
ここでもやはりココナッツ登場。
組んだ木はもちろん、ココナッツの殻や繊維、葉っぱまで、バンバンこの小屋の中に詰めていきました。もうこの国にいる限りココナッツとの縁はきれないですね。
生まれた時はココナッツ繊維で作られたマットレスで寝かされ、死んだ時にはこうしてココナッツで焼かれていく…ココナッツ from the cradle to the grave

入れたあとは点火。

バカにしてるとしか思えない格好。
おそらく町長さんと思われる人が、このように火のついた木を後ろ手に持って、小屋の周りをまわり、さいごにポイっと中にこの木を投げました。
えっ、こんなあっけなく?!?ってくらいにさっさと。


喪主であるおっちゃんと奥さんは、こんな遠くからずっと見ていました。

このような自分たちで火葬を行うことは、この国でもあまりないそうです。
大家さんの娘たちも初めて見た、といってました。

亡くなったおばあちゃんは85歳だったそうで、おばあちゃんのように大往生を遂げ、且つ裕福な人がどうやらこの方法で火葬するそうです。
こういう場所がないとそもそもできないしね。

点火したのが夕方の5時頃。
帰宅する12時頃はまだ火がありました。

「明日の朝までかかるなぁ」と大家さんがいったので、
「焼き終わったらどうするの?」って聞いたら
「えっ?灰になってるよ」
いやいや、それくらいわかってるし。笑
「灰になってても骨は白く残るよね。ほら、線のように残るでしょ。日本はそれを集めて壷にいれるんだよ」といったら、
「へー。こっちはそのまんま。何もしないよ。風に吹かれてどっかに飛んでいっちゃうだろうね」だって。

葬式③につづく。


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