2013年11月28日木曜日

キリアンマ ダーネ


キリアンマダーネという儀式が大家さんちでありました。

通常、キリアンマとはおばあちゃん(おばあちゃんという単語は別にもあるけれど愛称みたいな感じかな?)、ダーネはお布施や寄付、と訳します。
おばあちゃんのお布施?なんじゃそりゃ???と疑問をもちつつ参加。

大家さんの娘が第2子を出産し、3ヶ月経ちました。
この国の赤ちゃんは生後3ヶ月を過ぎると遠出してもいいと言われているそうで、これから外へ出て行くお祝いとしてダーネ(お布施)をするのだそうです。法事などもダーネといいますが、お誕生日やお祝い事にも”シアワセのお裾分け”的な感じでお布施をするので、旅立ちの祝い、って感じでしょうか。。

本日の主役、スドゥマハッタヤ(白い紳士、まぁニックネームです)
当日、早朝5時スタート。朝は4時45分においでと前日言われていました。
朝起きて大家さんちへいくと、溢れんばかりのお祝いごとに欠かせない食べ物が。。。

テーブルが小さい訳ではありません。2mほどあります。
これを見て納得。前日の晩はずーっとなんだかバタバタしていて、夜中にトイレへ行った際も、キッチンには煌々と明かりがついていました。
大家さんの奥さん、むっちゃ眠そう。「もしかして完徹?」ときくと「じゃなかったら?(=もちろんでしょ)」と。おつかれさまですー。

5時ピッタリに、母乳(キリ)を授乳できる人、つまりお母さん(アンマ)の集団7人が白装束を身にまとい、うちにやってきました。どうやらこの儀式を執り行えるのは、既にお母さんになった人だけだそうです。
キリアンマ=おばあちゃん、ではなかったようです。

一番手前がココナッツミルク。
頭を務めるのはチャンドラアッカ。そうです、時々登場するあの人です。市役所に勤める同僚で、父母もアッカーの家にお邪魔しました。チャンドラアッカはこの地域でこういった習わしを取り仕切る役をしているそうです。
一人が全体の流れをわかっていればいいようで、アッカ以外で経験者は1人だけ。あとの5人は初めてで、「こういう習わしは受け継いでいけないといけないから、こういう時に参加して経験積んでおいたほうがいいのよ」とアッカ。貫禄感じる〜。

作法はこんな感じ。

①お坊さんたちのように、うちに入る前に足をふく。


②床にゴザを敷いて一列に座ってもらう。


③バナナの葉っぱ(それもアンブルケセルという種類のものと決まっている )を用意。


④ココナッツミルクとお香をまく。


⑤お布施する食べ物などを配る。ここで用意したものはすべて配りきらないといけないので、最後の人に残り全部渡す。

⑥お経のような歌のようなものを言う(歌う)。 


 ⑦一口分ずつとって皿に戻す。戻されたものはお庭にだして、動物(自然)に奉仕する。


⑧赤ちゃんをはじめホスト各人に白装束の女子たちから直々に頭をさわりながら、お祈りをしてもらえる。


⑨最初に使ったココナッツミルクの残りを家の屋根へ投げる

⑩7人の白装束の淑女たちが荷物をまとめて帰ってゆく。


約1時間で儀式は終了。
わたしも朝ご飯がわりにおこぼれをもらいました。
まだまだたくさん残っていて、これから配ってまわるそうです。聞けばキリバット(ココナッツミルクライス)のためにお米6kg炊いたそうです。そら完徹やわ。

正月、結婚式、葬式、法事、お寺でのお布施、初潮祝などなど、いろんな儀式や習わしに参加させてもらってきました。宗教や民族が複数あるので、それぞれまた違った習わしがありますが、大多数をしめる宗教の民族が行なうものは、だいたい制覇したような気がします。
日本ではなくなりかけているこうやった習わしを途切れず次世代に繋いでいく取り組みは、とってもいいものだなぁと思います。
(時々ご近所付き合いとかが多すぎて大変そうな気もしますが…)

帰国まであと4ヶ月。また新しいものに参加したら、報告したいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿