先月からちょくちょくニュースになっていたことが最近わたしの周りでも起こり始めました。
この国は他民族国家だと以前書いたと思います。
60%以上が仏教徒で、その他ヒンドゥ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒…がいます。
いま問題になっているのは 仏教vsイスラム教 です。
突然ですが、ハラールって聞いたことがあります?日本では知らない人が多いと思います。
詳しくはウィキペディア先生に聞いてもらえればいいのですが(コチラへ→ハラールとは)…
イスラム法上で口にしてもいいもののことをいいます。イスラム教徒は豚さんを食べれない、ということはよく知られていますが、その他の動物もイスラム法で決められた屠(と)殺方法で処理されていないと食べれません。
世界的にもよく見られるようになったらしいのですが、この国でもイスラム教徒でも食べれるものにはハラールマークがついていたり、ハラール食品しか扱っていないレストランの前には「ハラールマーク」のステッカーが貼られているのを見かけます。
下の写真は昨日買ったマリー(ビスケット)ですが、ここにもハラールマークが。
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| 真ん中のアラビア語で書かれたものがこの国のハラールマーク。 |
マリーって肉使ってないやん、って思うでしょ。ハラールでは、屠殺方法だけでなく、加工・調理方法にも規制があるらしく、おそらくミルクを使ってるからここにもハラールマークがついてるんだと思います。
この「何にでもハラールマークついてる現状」に対して、仏教徒がハラール商品購買ボイコットをしています。
この国の仏教徒は、肉も魚も食べますが、基本的に殺生を良しとしないため、家畜はしても屠殺はしません。よって、仏教徒が飼育した家畜は、イスラム教徒に売ってハラール式に屠殺し、それを再度仏教徒が買い取るシステム。仏教徒にとっては「屠殺に関わってないからOKでしょ」っていうー感覚、何ともこの国らしい。
なのに今になって、「屠殺方法が残虐的すぎる」とか「最近の食品には何にでもハラールがついている。オレたち仏教徒には必要ないのになんでハラールついてる商品買わないといけないんだよー」などまぁ屁理屈をいいはじめたのです。
しかしハラールを否定する事は仏教徒にとってもマイナスポイントはあるのです。
上記流通のおかげでコストは少し上がるかもしれないけれど、 仏教徒は肉を食べれたのです。ハラールなくしたら、だれが屠殺するの?お肉食べないの??
ハラール有と無、同じ商品に2種類作ったら、それでなくても全ての物価が上がり続けているのにさらに製品コスト上がっちゃうよ。いいの??
いくつかの商店では、ハラール商品だと売れない、だけどほとんどの商品に既にハラールマークついてるし…ってことで、ハラールマークをマーカーで塗りつぶして売っています。テキトー。笑
ぼんやりしてる仏教徒と違って、真面目でしっかりと仕事をするイスラム教徒は、この国においてじわじわと(金)力を持ち始めています。その上一夫多妻制のため子だくさんで、人口比率も変わってきてるくらい。特にコロンボにおける富裕層の多くはムスリムで何かビジネスをしている人。わたしの住む小さな田舎町でさえも、大通りにある貴金属屋さん(ジュエリーショップ)の90%以上が、その他の商店もほとんどがイスラム人経営だそう。
この状況にマジョリティである仏教徒、シンハラ族が危機感を感じ始め、いわゆるムスリムタタキを始めたのです。
食品にとどまらず、イスラム教徒がオーナーの全国チェーン展開するファションメーカー、NoLimit が開店休業状態。
「ハラールだけじゃなくムスリムをボイコット」です。
ハラールはただのイスラムタタキの動機ですね。
コロンボ郊外ではよく反対集会が行われています。
大家さんの娘は、「このままじゃ街の商店が開かなくなって食品がなくなる。また内戦のときみたいになるのかな、嫌だな。」と言っていました。
ここまで大きな騒ぎになると思っていなかったので、これからどうなるかちょっと不安です。

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